H3011Hホンダ乗用芝刈機のベルトが切れる?原因は意外なアレ

「乗用芝刈機のベルトの交換をしてほしい」
との依頼があり、現地へ向かいました。
どれどれどんな機械かな?と期待を膨らませて到着してみると・・・。
山中に放置してあった1989年発売開始のH3011H乗用芝刈機を発見しました。
移動させるのに苦労した話


さすがに現地でのベルト交換は厳しい(暑いし、近くに沢があって蚊が多い)との判断で、工房に運ぶことにしました。
しかし!!エンジンが始動しないのでシフトポジションを「N」にして手押しすることに・・・。
ところが、押すことができない。
おしりを持ち上げながら移動させたが、
150kgデットリフトを移動させながらしているような感覚でしたね。

エンジン始動不良の原因は?
エンジンの始動不良については特に依頼がなかったので、掛かるかと思ったが始動不能でした。
キーSWを「始動」位置にしてもうんともすんともいわず、まずはバッテリーを疑いました。
バッテリーを充電させて始動すると調子良くエンジンが回転しています。
ということで、今回はバッテリー交換を推奨して、交換の承諾をいただいたのでバッテリー交換します。
12Vバッテリーの40B19Rを装着しました。
ベルトを交換するためには刈刃カバーを外す
- 刈刃クラッチレバーを“切”の位置にして、刈刃高さレバーを一番下に下げます
- ハンドルを左に切って、ベルトストッパーを外す
- クラッチロッドのロックピン&ワッシャーを取り外したら、刈刃カバーの四隅にあるロックピン&ワッシャーを外す。5か所のロックピン&ワッシャーを外す
- トランスミッション付近にあるプーリーからベルトを外す。
- ハンドルを右に切った状態のまま左側から刈刃カバーを引き出します。
純正ベルトは、SB-71.2(刈刃駆動用)とSB-51(走行用)です

プーリーの状態をチェック
ベルトがすぐ切れたとのことなので、何が原因か考えてみた。
まず怪しいのがプーリーの錆です。
ご覧いただくとすべてのプーリーに錆がこべりついていました。
それもそのはずで、山中に放置したままだったため雨風に常にさらされていましたからね。

プーリー専用のブラシが販売されているのでプーリーブラシで磨いていきます。
JTCのプーリーブラシはエアツールで使用することができます。
ブラシ直径:50mm/差込:9.5mm・厚さ:25mm 材質:鉄 材質:鉄
作業中は錆やその他の付着物が飛散しますので、ゴーグルの装着は必須です。
また、火花が発生することもありますので、近くに可燃物などは置かないでください。

プーリーの錆が原因の可能性もありますが、この後に分かったのが、刃が曲がっていました。
刃が曲がっていることにより常に地面に刃が当たっていて無理な力がベルトにかかったのではないかと推察します。

今回の作業内容
- ベルトの交換(走行用&刈刃駆動用)
- プーリーの錆とり
- 刈刃の交換
- バッテリー交換
- エアクリーナ交換
エアクリーナーが古すぎてボロボロになっており全く役目を果たせていない状態だったので交換することになりました。
部品の入荷に時間が掛かりましたが、作業自体は3時間ほどですべて作業が完了して納車することができました。
GIJIE工房では、このような乗用芝刈機や、様々な種類のエンジン機械、電動工具の修理を承っております。「エンジンがかからない」「吹き上がらない」といった症状でお困りの際は、ぜひGIJIE工房にご相談ください。私たちGIJIE工房は、長年の経験と確かな技術で、お客様の大切な機械が再び最高のパフォーマンスを発揮できるよう、全力でサポートいたします。どんな些細なことでも、お気軽にお問い合わせください。
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