MENU
  • HOME
  • BLOG
  • お問い合わせ
  • ご利用案内
  • 料金
GIJIE工房
  • HOME
  • BLOG
  • お問い合わせ
  • ご利用案内
  • 料金
08091505235
GIJIE工房
  • HOME
  • BLOG
  • お問い合わせ
  • ご利用案内
  • 料金
2025年9月OPEN ※プレオープン中ですのでお気軽にお問合せください
  1. ホーム
  2. 修理ブログ
  3. スチールMS880のエンジン始動不良|エンジンがかからない依頼

スチールMS880のエンジン始動不良|エンジンがかからない依頼

2025 7/19
広告
修理ブログ
2025年5月18日2025年7月19日
目次

はじめに

「エンジンが掛からない」というご用命でとある修理店に持ち込まれたSTIHLの最高パワーのチェンソーMS 880についての修理記録です。


実は、修理依頼を受けた方は高齢でエンジンを掛けるほどの力/体力がないとのことで半年間ほど苦戦したようです。そんな時に、数日以内に直してくれないか?私に依頼がありました。さすがに半年間直らないことにご依頼者様も堪忍袋の緒が切れてしまったようです。

ちなみにですが、120㏄クラスのエンジン始動は想像以上に大変です。
作業者にパワーがないとスターターロープを引くことが不可能です。

※焼き付きはありませんでした。縦線は傷ではなく混合オイルの線です。

故障診断開始

点火系統

見た感じきれいでメンテナンスもされているように思います。

まずは点火系統から見ることにしましょう。

スパークプラグをチェックしてみると…


新品???

誰が交換したかわからないが、着火させた形跡がありませんでした。

前の修理店で交換したのかもしれないので、点火していないとはこの時点では言えませんでした。

燃料が付着した様子もないし、そもそも間違えたスパークプラグが装着されています。STIHLのエンジンチェンソーは全てレジスター(R)付きのスパークプラグが指定プラグですので。

  BPM6A
  BPMR6A ☜正しくはこちら

このまま使用するとイグニッションモジュールが損傷しますのでスパークプラグを指定プラグに交換します。
→これかなり重要です。

ちなみに、三針火花試験機でイグニッションモジュールから電気がおくられているかチェックしたところ、しっかりときていました。

燃料系統

先ほども触れましたが、スパークプラグに燃料が付着した様子がありません。

燃料系統がかなり怪しいです。

混合燃料は50:1で使用したエンジンオイルはSTIHL純正品だとのことでした。

さて、キャブレターから見てみましょう。

取り外しするのにいくつかの部品を外さないといけません。

取り外してみると側面にはWG12Aと記載がされています。これがキャブレター型式で、メーカーはウォルボロですね。

続いてはダイヤフラムの状態を確認することにします。

消耗品ですから、ここは定期的に交換しないといけない部品です。

左側がメタリングダイヤフラム、右側がポンプダイヤフラムです。

気づきましたか???

メタリングダイヤフラムは濡れていないのに、ポンプダイヤフラムは濡れています。

ポンプダイヤフラム側が上流で、メタリングダイヤフラム側は下流となります。

つまりこの間で燃料の経路が断たれてしまっているんだということが分かります。

原因はこの区間の通路にあるインレットコントロールバルブが張り付いていたのが原因でした。メタリングダイヤフラムの中央にあるボタンのようなものでシーソーの役割をしているレバーを押して、インレットコントロールバルブが持ち上がるはずなのですが持ち上がっておりませんでした。

つまり原因はここ!!

メタリングダイヤフラム室からジェットを通って燃料がエンジンに送り出されるのですが、この区間で燃料が止まってしまったので燃料がエンジン内に供給できずエンジンが掛からなかったのです。

まとめ

  • 電気系統・燃料系統どちらの不具合なのか
  • 圧縮はあるか
  • 電気の流れ・燃料の流れを知る
  • 120㏄クラスの機械のエンジン始動はパワーが必要

交換した部品は、スパークプラグ、キャブレターパーツセット、燃料フィルタ、オイルフィルタでした。
入庫から引き渡しまで部品取り寄せもあったので2日で完了となりました。

半年間預かる作業ではないですが…
修理屋の高齢化や閉業など様々な事情が原因となっているんだなと実感しました。

修理ブログ
MS880 STIHL インレットバルブ エンジン始動不良 キャブレター不具合 スパークプラグ交換 チェンソー修理 林業機械 混合燃料
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
  • 除湿器IJDC-K80が故障?分解して原因と修理法を検証!
  • OPK CP-15Sハンドリフトが上がらない時の原因と修理法

この記事を書いた人

GIJIE工房 代表のアバター GIJIE工房 代表

自動車整備専門学校で4年間学び、小型1級自動車整備士を取得。卒業後は国産ディーラーにて4年間、自動車整備士として経験を積みました。さらにチェンソーメーカーに転職し、14年間にわたり製品知識や修理技術を習得。これらの経験を活かし、農林機械の修理・販売を中心に、伐採や草刈りといった現場作業も請け負う「GIJIE工房」を立ち上げました。地域に根ざした丁寧なサービスを心がけています。

関連記事

  • 【ネジザウルスPZ68】折れたボルトを抜く工具で逆タップ不要!
    2025年8月5日
  • 【面倒でも絶対に掃除!】チェンソーの清掃はなぜ重要?
    2025年7月26日
  • H3011Hホンダ乗用芝刈機のベルトが切れる?原因は意外なアレ
    2025年7月15日
  • ホンダHP220運搬車エンジン吹き上がらないGX120を修理!
    2025年6月18日
  • ハイコーキFCH18DSL刃が動かない?原因はクランクカム!
    2025年6月16日
  • マキタMEM2610Uエンジン不調!掛からない止まらないを解決
    2025年6月15日
  • 【MS5310 修理事例】タンク水漏れとエンジン不動!原因は?
    2025年6月9日
  • GZ4350EZのプライマリーポンプが戻らない&ロープ修理
    2025年5月29日

コメント

コメントする コメントをキャンセル

お役立ちメンテナンス情報
チェンソー
刈払い機
エンジンカッター
ブロワー
高圧洗浄機
ヘッジトリマー
乗用芝刈機
発電機
SNS発信
LINE
Instagram
Facebook
YouTube
X(旧Twitter)
Tiktok
目次
  • プライバシーポリシー
  • 会社概要

© GIJIE工房.

目次