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ホンダHP220運搬車エンジン吹き上がらないGX120を修理!

2025 7/19
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修理ブログ
2025年6月18日2025年7月19日
目次

ホンダHP220運搬車 エンジン不調を徹底解剖:GX120エンジンが吹き上がらない原因と現場修理の全貌

農業や建設現場でその真価を発揮するホンダHP220運搬車。その心臓部であるGX120エンジンは、小型ながらもパワフルで信頼性が高く、多くのプロフェッショナルから厚い信頼を得ています。しかし、どんなに頑丈な機械でも、予期せぬトラブルに見舞われることはあります。今回、GIJIE工房が緊急出動したのは、「エンジンは始動するものの、スロットルレバーを握って回転を上げようとすると、エンジンが吹き上がらずに停止してしまう」という症状を抱えたホンダHP220の現場でした。この厄介な問題に対し、原因を特定し、二度にわたる現場対応で最終的な解決に至ったのか、その詳細を臨場感たっぷりにお届けします。


現場:桜川市
時刻:19:30


現場到着、初期診断:燃料漏れと長期放置が示唆する問題の根源

現場に到着し、まずホンダHP220運搬車の状態を確認します。お客様からの情報では、

「エンジンはかかるが、吹き上がらない」

とのこと。早速エンジンを始動させてみると、確かにアイドリングはするものの、スロットルを開くと「ブブッ…」と息をつき、そのまま停止してしまいます。この症状は、小型エンジンでは比較的一般的で、燃料供給系のトラブルが最も疑われます。

注意深くエンジン周りを観察していると、すぐに異変に気づきました。キャブレターのフロートチャンバーと燃料コック周辺から、じわりと燃料がにじみ出ているのです。この燃料漏れは、キャブレター内部の劣化を示唆しています。お客様に状況を伺うと、なんと約3年もの間、燃料を入れっぱなしにしたまま動かしていなかったとのこと。これはまさに、キャブレターがトラブルを抱えている典型的な状況です。

ガソリンを長期間入れっぱなしにすると、燃料内の揮発成分が蒸発し、残った不揮発成分が「ワニス」と呼ばれる茶色い固着物や、タール状のベタベタした物質に変化します。これらがキャブレター内部の燃料通路やジェットに付着すると、燃料の供給を妨げ、今回のような「吹き上がらない」症状を引き起こします。燃料漏れも、この劣化した燃料がパッキンやOリングを侵食し、硬化・ひび割れを起こした結果と考えられます。

お客様からは「とりあえず今使いたいから、応急処置的な感じで何とかならないか?」とのご要望がありました。燃料漏れも気になるところではありますが、まずはエンジンの稼働を最優先し、最も可能性が高いキャブレター内部の詰まり解消から取り組むことに決定しました。


応急処置、キャブレターの分解清掃:現場での迅速な対応

現場での修理は、工具や環境が限られるため、熟練の技と経験が求められます。しかし、お客様の困り顔を見れば、迅速な対応が不可欠です。

  • キャブレターの分解: まず、ホンダGX120エンジンからキャブレターを取り外します。燃料が漏れていたフロートチャンバーを開けてみると、やはりというか、内部には茶色く変色した燃料の残留物や、錆のような異物が付着していました。Oリングも目視でひび割れ、硬化しているのが明らかで、燃料漏れの原因であることは間違いありませんでした。
  • 徹底的な洗浄と確認: 分解したキャブレターの各パーツ、特に燃料が通るメインジェットやスロージェット、そして細い通路に、強力なキャブクリーナーを惜しみなく吹き付けます。しばらく浸け置きし、固着したワニスや錆を溶かします。その後、エアブローで全ての通路に空気が通ることを確認します。細いジェットの穴は、光に透かして完全に貫通していることを何度も確認しました。現場での清掃のため、完璧とは言えませんが、主要な詰まりは解消できたと判断しました。
  • 組み付けと応急処置の限界: 清掃を終えたキャブレターを元の通りに組み付けます。本来であれば、劣化しているOリングやガスケットは全て新品に交換すべきですが、今回は部品の手持ちがないため、一時的に既存のOリングを慎重に戻す応急処置となりました。この時、お客様には「これはあくまで応急処置です。Oリングがひび割れているため、いつまた燃料漏れや不調が再発するか分かりません。部品が入荷次第、改めて交換作業が必要ですので、それまではあまり無理に使わないでください」と明確にお伝えしました。
  • 再始動と機能回復: キャブレターをエンジンに取り付け、燃料ホースを再接続し、いよいよ再始動です。スターターを引くと、エンジンは快調に始動。そして、恐る恐るスロットルレバーを握ると…!「ブォーン!」と力強くエンジンが吹き上がり、高回転までスムーズに到達しました。運搬車を前後に動かすテストも問題なくクリアし、お客様も大変喜んでくださいました。応急処置は成功し、ひとまず現場での作業継続が可能となりました。

現場を後にする際、Oリング入荷後の交換作業について再度念を押し、安全な運用をお願いしました。


まさかの再コール、そして驚きの「第二の現場」

応急処置から2日後、GIJIE工房に再びお客様から電話が入りました。「すみません、また同じ症状で動かなくなってしまいました…」。やはり応急処置では限界があったか、燃料漏れが悪化したか、あるいはキャブレターの別の部分が不調になったか…。様々な可能性を考えながら、再び現場へと急行しました。

現場に到着し、運搬車のエンジンを確認します。相変わらず、エンジンはかかるものの、スロットルを開くと吹き上がらずに停止してしまいます。燃料漏れの状態を確認すると、やはり前回と同様にフロートチャンバーと燃料コック周辺から燃料がにじんでいます。これはやはり、Oリングの交換が必要不可欠であることを再確認させられました。

しかし、その時、あることに気づきました。燃料コックが「OFF」の位置になっているのです。

「あれ…?」

燃料コックがOFFでは、燃料がキャブレターに供給されないため、エンジンがかからないか、かかってもすぐに停止してしまいます。まさかと思いながら、燃料コックを「ON」に切り替えてエンジンを始動してみると、なんとエンジンは力強く吹き上がり、高回転までスムーズに到達しました! 運搬車の前後進も全く問題ありません。

私とお客様は顔を見合わせ、思わず笑ってしまいました。「もしかして、前回も燃料コックがOFFになっていたのでは…?」とお客様。実際どうかは定かではありませんが、ともかく、目の前の運搬車は再び快調に動き始めたのです。


最終修理:燃料漏れの根本解決と意外な原因の再確認

Screenshot

笑い話で済ませるわけにはいきません。燃料漏れは依然として発生しており、これは放置できない問題です。

  • Oリング、ガスケットの交換: 今回は事前に手配しておいた新品のOリングやガスケットを準備し、キャブレターの分解・清掃を改めて行いました。燃料漏れの原因となっていたフロートチャンバーのOリングや、燃料コック周辺のシール材をすべて新品に交換します。これにより、燃料漏れは完全に解消されました。
  • まさかの燃料切れ?: 部品交換後、エンジンを始動しようと試みますが、一向にかかる気配がありません。燃料系統を再確認すると、燃料タンクの中がすっからかんになっていることに気づきました。「もしかして、燃料切れ?斜面だったから燃料があまり送り出せなかった?」という疑問が頭をよぎります。ちなみにキャブレターの清掃作業中に燃料が抜けた量も少なかった。
  • 満タン給油と最終確認: ともかく、燃料がなければエンジンは動きません。携行缶から新しい燃料を燃料タンクに満タンまで補給します。すると、エンジンは一発で始動し、またもや「ブォーン!」と力強く吹き上がりました。運搬車を前後進させ、念入りに動作確認を行います。しばらくエンジンを暖め、様々な負荷をかけながら何度もエンジンの調子を確認しましたが、一切問題ありません。

最終的にお客様にも動作を確認していただき、大変満足して作業は終了となりました。


まとめ:トラブルシューティングは多角的視点で、そして油断なく

今回のホンダHP220運搬車の修理は、単なるキャブレターの不調だけでなく、燃料コックの操作ミス(?)や燃料切れという、意外な要因が絡み合っていた興味深い事例となりました。

この修理から得られた教訓は以下の通りです。

  • キャブレターメンテナンスの絶対的必要性: 長期放置された燃料は確実にキャブレターを劣化・詰まらせます。適切な燃料管理(長期保管前の燃料抜き取りや安定剤の使用)が、トラブルを未然に防ぐ上で最も重要です。
  • 初期診断の重要性と多角的視点: エンジンの不調は、一つの原因に限定されません。燃料系、点火系、吸気系、そして意外な操作ミスまで、あらゆる可能性を視野に入れて診断することが不可欠です。
  • 現場対応の臨機応変さ: 限られた環境下での応急処置は、技術者の経験と判断力が試されます。しかし、あくまで一時的なものであり、根本的な解決のためには確実な部品交換が必要です。
  • 「まさか」の確認を怠らない: 今回の燃料コックの事例のように、「まさかそんな簡単なことでは…」と思えるような原因が、実は大きなトラブルを引き起こしていることがあります。基本的な確認を怠らないことが、最終的な解決への近道です。
  • お客様との密なコミュニケーション: 症状の聞き取りだけでなく、使用状況や保管状況など、お客様からの情報は原因特定に非常に役立ちます。また、修理内容や今後の注意点を明確に伝えることで、お客様の安心に繋がります。

GIJIE工房では、このような小型運搬車や、様々な種類のエンジン機械、電動工具の修理を承っております。「エンジンがかからない」「吹き上がらない」といった症状でお困りの際は、ぜひGIJIE工房にご相談ください。私たちGIJIE工房は、長年の経験と確かな技術で、お客様の大切な機械が再び最高のパフォーマンスを発揮できるよう、全力でサポートいたします。どんな些細なことでも、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

GIJIE工房 代表のアバター GIJIE工房 代表

自動車整備専門学校で4年間学び、小型1級自動車整備士を取得。卒業後は国産ディーラーにて4年間、自動車整備士として経験を積みました。さらにチェンソーメーカーに転職し、14年間にわたり製品知識や修理技術を習得。これらの経験を活かし、農林機械の修理・販売を中心に、伐採や草刈りといった現場作業も請け負う「GIJIE工房」を立ち上げました。地域に根ざした丁寧なサービスを心がけています。

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